産後の里帰りを前にしたおしほさんは、夫のために1ヶ月分の作り置き弁当を用意し、その様子をSNSに投稿しました。この行動が「男を甘やかすな」との声を引き起こし、ネット上で誹謗中傷が殺到する事態に。
おしほさんはこの批判に対し、名誉毀損として開示請求を宣言し、法的措置を検討し始めました。
この記事では、SNSでの誹謗中傷に対する開示請求の過程、名誉毀損での損害賠償、そして刑事訴訟への移行可能性について掘り下げます。
- SNSでの誹謗中傷に対する開示請求のプロセス
- 名誉毀損に関連する損害賠償の一般的な範囲
- 刑事訴訟への移行時の具体的な罰則
- ネット上での発言が法的な後果を引き起こす可能性
弁当の作り置きを投稿して批判殺到からの開示請求の経緯
- 産後里帰りするにあたり夫のために弁当を作り置きをする様子を投稿
- 一部界隈から「男を甘やかすな」などと批判殺到
- 投稿主は開示請求を宣言し徹底抗戦の構え
産後里帰りするにあたり夫のために弁当を作り置きをする様子を投稿
産後の里帰りを控えたおしほさんは、夫のために1ヶ月分の弁当を作り、その様子をXに投稿しました。
この行動は、夫が一人で生活する間、手間を省けるよう配慮したものです。彼女は食事の準備に多くの時間と労力を費やし、愛情を込めて各弁当を丁寧に作り上げました。
一部界隈から「男を甘やかすな」などと批判殺到
おしほさんが夫のために作った弁当の画像をSNSに投稿すると、予想外の反応が寄せられました。
特に、一部のユーザーからは「男を甘やかすな」等の声が上がり、批判が殺到。なかには、
えっ、そもそも自分でご飯ぐらい用意出来ない人と結婚して子供産んだのか
なんで妊娠して大変な人が、普段と変わらない生活する奴の飯作らされてんの?奴隷?
など辛辣な言葉で批判するユーザーもいました。
これらのコメントは、男性が自分で食事の準備をするべきだという意見や、夫を甘やかすことによって依存を助長するという懸念を示していた。おしほさんの行動が、家庭内の役割に対する古い価値観と新しい期待の間で、意見の分かれる点となったのです。
投稿主は開示請求を宣言し徹底抗戦の構え
おしほさんは、SNS上での批判に対し、ただ黙って受け入れるのではなく、法的措置を取ることを決意しました。
彼女は公に「あまりに酷いやつは開示請求する」と宣言し、ネット上の誹謗中傷に対して徹底的に対抗する姿勢を見せました。
「あまりに酷いやつ」とは
- おしほさんのお腹の中の子供のことを排泄物と表現
- 「犯罪者産むな」という発言
- 「虐待しそう」という発言
- おしほさんの持病のことを好き勝手言う発言
- 「双極性障害は障害者を産むからやめろ」という旨の発言
等人間性を疑う発言の数々のことです。
この開示請求は、加害者の身元情報をプロバイダーから取得する法的手続きであり、ネットでの無責任な発言に対する一定の抑止力となります。
ネット・SNSでの誹謗中傷に対しての開示請求とは
- ネット・SNSでの誹謗中傷に対して開示請求は可能?
- 開示請求後の流れはどんな感じ?
- 損害賠償額や刑事訴訟へ移行した場合の罰則は?
ネット・SNSでの誹謗中傷に対して開示請求は可能?
ネット上での誹謗中傷に対し、被害者は開示請求を利用して加害者の情報を入手することができます。この法的手段は、特にSNSで匿名性を盾に不適切なコメントを投稿するユーザーに対して有効です。
開示請求を行うには、まずは正式な法的手続きを経て裁判所からの命令をプロバイダーに提示する必要があり、これによって加害者のIPアドレスやアカウント情報が明らかになります。
ただし、このプロセスは時間と費用がかかることもあり、証拠が確実である場合に限られることが多いです。
この手続きは、ネット上での安全を確保し、誹謗中傷を減少させるための重要な一歩となります。
開示請求後の流れはどんな感じ?
開示請求が承認された後の流れについては、プロバイダーが加害者の情報を開示することになります。
まず、裁判所からの命令に基づき、プロバイダーは加害者のIPアドレスやアカウント情報などの必要なデータを提供します。
この情報を受け取った被害者またはその代理人は、加害者に対して直接連絡を取るか、法的措置を進めることが可能です。
具体的には、損害賠償請求や、場合によっては刑事訴訟への移行も検討されることがあります。
このプロセス全体は、個人の名誉やプライバシーを守るための重要な手段とされています。
損害賠償額や刑事訴訟へ移行した場合の罰則は?
損害賠償額については、誹謗中傷による具体的な損害や、被害者の精神的苦痛を考慮して算定されます。
例えば、名誉毀損の場合、賠償金は数十万円から数百万円に及ぶことが一般的ですが、事例により大きく変動することがあります。
さらに、刑事訴訟に移行した場合、名誉毀損罪での刑罰は、懲役1年以下または罰金30万円以下が規定されています。この罰則は加害者が被害者に対して不当な損害を与えた重大性によって左右されるため、具体的な事情が重要視されることとなります。
したがって、それぞれのケースの詳細を精査した上で、適切な措置が取られることが必要です。
弁当の作り置き騒動で開示請求:まとめ
- 産後の里帰りを控えたおしほさんは夫のために1ヶ月分の弁当を作り置きした
- 弁当の作り置きの様子がXに投稿された
- 投稿に対して「男を甘やかすな」との批判が一部界隈から寄せられた
- 批判は「自分でご飯くらい用意できないのか」といった厳しいコメントが含まれる
- 投稿主のおしほさんは誹謗中傷に対し開示請求を宣言した
- 開示請求にはネットでの誹謗中傷への抑止力が期待される
- 開示請求により加害者の情報がプロバイダから得られることが可能である
- 開示請求後は損害賠償請求や刑事訴訟の可能性がある
- 名誉毀損に対する賠償金は数十万円から数百万円となることが多い
- 刑事訴訟へ移行した場合の罰則は懲役1年以下または罰金30万円以下である
- 投稿主は鍵垢に設定し、公開を避ける措置を取っている
- 投稿主は具体的な暴言や誹謗内容に基づいて法的措置を検討している